仕事に苦労が絶えない理由

ブリッジSEは業務の性質上、考え方や価値観が異なる外国人と接する機会が多い。ビジネスの現場では常に冷静に話を進めることが大切だが、SEは職人肌の人間が多いのでこだわりが強く、他人と衝突しやすい傾向がある。
そのような相手と円滑にビジネスを進められるように橋渡しを行うのがブリッジSEの役目だが、些細なニュアンスや仕草で話の流れが大きく変わってしまうケースは決して珍しいことではない。
日本人なら気にするほどでもない言動が外国人にとっては非常に無礼なことに該当することもある。そのため、ブリッジSEは何よりもまず、他国の文化や価値観に精通していなければならない。一日のほとんどの時間を勉強に費やすことになるので気が休まるときが無く、毎日が苦労の連続と言える。

また、ブリッジSEの仕事はIT系の技術に関する知識の更新も必須事項である。外国人の取引相手との交渉が仕事の多くを占めるブリッジSEだが、あくまでもSEの立場でビジネスに臨むのが正しい姿だ。IT系の技術に関する話が通じないなどという事態はあってはならない。そのため、常に最新の情報を確認するとともに技術の習得にも取り組む姿勢が重要だ。

SEはビジネスの世界では裏方のイメージがあったが、国際化が進む現代においてIT系の技術や知識が豊富な人材が表舞台で活躍する必要に迫られている。ブリッジSEは新しいビジネススタイルの象徴でもあるが、その一方で非常に多忙であることから苦労の絶えない仕事でもある。